写真にのっている商品は、株式会社ルミエール様から依頼された病院のトイレのカバーです。小児科医院の中でたまにみかける便座の無いトイレですが、医院の方から普段使わない時用のカバーを作ってほしいと言われて、今回こちらを制作することになりました。実際の寸法にあわせて模型を作ってきてくれたので、そちらを忠実に再現しました。とはいっても、簡単に作れるものでもなく、アクリル5ミリの板をカットして、接着や蝶番をつけて、取っ手を付けてと、時間と手間がかなりかかっています。完成品はなかなかきれいなのもので、丈夫に使えると思えます。
こういうものは、オリジナルの一品ものなので、少し割高になってしまいますが、一つしか作らないものや、オリジナルに制作するものは、やはり高価になってもしかたがありません。そういう意味では看板というものは、お店にあわせて形や大きさを決めて、オリジナルのデザインや色を考え、さらにはその効果をも見込んで作るものですから、本当はもっと高い商品であってもいいのかもしれません。そんな風に看板屋さんの仕事が変わっていけば、看板屋さんという職業の価値ももっと上がっていくと思うのですが、まだまだそうはなりません。看板仕事人のメンバーなどとも協力して、この価値をあげていきたいと思います。
医院トイレカバー
アクリル5ミリ加工・蝶番・取っ手など加工