昨日の幸せ気分からか、9時過ぎまで寝てしまいました。最近の寝不足にも良い休日でした。オフ会は夜の7時過ぎからですので、まだまだ時間はあります。午前中は松山城の観光です。松山は城下町という言葉が似合う町です。昔の殿様の治世がよかったのでしょう、町並みも美しく豊かな気候に恵まれて、文化も発展したおかげで、正岡子規・坊ちゃんの舞台となり、洋風の建築物も数多く残されています。お城も復元されたものですが、それでも脈々とした歴史を感じさせます。松山の城の上には「坂の上の雲」があろうかと上りましたが、透き通るような青い空に白い雲がうっすらとかかっていました。山を降り、松山名物鍋焼きうどんを「ことり」さんで食していると大阪からの仕事人メンバーが到着したということで、やっと仕事人モードになりました。
すでに旧知の仲、友達のような看板屋たちと愛媛の地酒を楽しめる店に行き、オフ会前にエンジンを暖めておきます。そして四国にもこのような付き合いのできる看板屋さんに会えるだろうかと期待が膨らみます。日も暮れて道後温泉にちんちん電車で到着し、会場に向かいます。はじめましての四国の看板屋さんたちに挨拶をかわし、今まで結婚式が行われていた幸せの香りのこる会場に看板屋さん関連の方が30名弱集まりました。看板仕事人の紹介をしながら、四国にもいる熱心な看板屋さんたちと2時間ほどの談笑。初顔合わせのような気まずさもありますが、じょじょに関係が深くなればと思います。2次会は場所を移して松山の歓楽街へ向かいました。遠方よりの我々への気遣いもあったのでしょう、女性のいるお店に案内いただきましたが、看板仕事人の雰囲気には少しあいませんでした。やはり仕事人メンバーは看板の話や仕事の話をする中で、だんだんと趣味や人柄がわかってきて付き合いが深くなるものです。そのためには、少しの時間と膝を付き合わせる距離とお互いを語る言葉が必要になります。今回の四国ではそこがまだ足りないようでした。
松山の最後にうまい酒が飲みたいと、ひとりで「バー露口」さんへ。50年以上松山でバーを営んでいる名店です。その暖かい出迎えと、きちんとしたお酒のあり方、隣に座るお客さんとの一期一会の出会いが数十分の奇跡的な至福の時間を生みます。ほんとうに酒の神様に感謝をささげたくなりました。その後、大阪中部仕事人メンバーと合流して、2時まで語り飲み、やはり「仕事人仲間は一日にしてならず」と再認識し、次回の四国への期待といたしましょう。こうして酒と人と向き合う濃密な2日間は終焉を迎えました。